【天開司と楠栞桜の『てん×くす』】一局目の牌譜検討(@多井隆晴プロ)をまとめてみた

ついに始まりました、雀魂公式配信『てん×くす』。

バーチャルYouTuber(Vtuber)と麻雀プロのコラボ配信企画となっており、パーソナリティはVtuberのお二人。麻雀界で活躍している楠栞桜さんと、雀魂公認プレイヤーの天開司さん

そこにゲストとして麻雀プロをお招きして、牌譜検討や対局、フリートークを1時間半に渡って楽しむことができる生配信番組となっています。

『てん×くす』一局目について

今回2020年2月19日20時から配信された第1回目の『てん×くす』。ゲストの麻雀プロは、Mリーグ・渋谷ABEMASの多井隆晴プロ。なんと豪華な…!!

まだ見ていない方はアーカイブを見ることができますのでぜひ見てみてください!多井プロのトークが軽快でお腹を抱えて笑えること間違いなしですよ。

本記事では私自身の勉強も含めて、麻雀プロ視点での牌譜検討の中身をまとめていきます。

 

牌譜検討

番組前に楠栞桜さん、天開司さんに加え、同じくVtuberの千羽黒乃さん鴨神にゅうさんの4名で東風戦の対局を行ったものを、多井隆晴プロが牌譜検討するという内容になっておりまして、多井プロの軽快な解説が楽しめます。

多井プロの面白トーク部分は直接見ていただくとして、多井プロから指摘のあった場面を抽出して記録していきたいと思います。

東一局

画面は天開司さん視点で、上家が鴨神にゅうさん、下家が楠栞桜さん、対面が千羽黒乃さんとなっています。

まずこの場面。ここから天開さんが打を選択したところで、多井プロからダメ出し。ここは素直に字牌で良いとのアドバイスでした。「拗らしてる」「麻雀を始めたときの上がったときの楽しさを思い出して」「こんなんじゃなかったでしょ」「これは”うまぶり”(上手振ること)」と散々な言われようで少し可哀想な天開さんが見られます(笑)

 

案の定と引き入れる天開さんはさておき、上家の鴨神さんが対子落としをした場面。456の三色を見ながらの手作りで多井プロからお褒めの言葉。一方で天開さんには要らないからね、とアドバイス。

 

そして天開さんがポンしたあとの 打が下家の楠さんのダマテンに放銃。多井プロにもテンパイ気配が見えてなかったお見事な和了。楠さん曰く、789の三色の手替わりを待ちつつ、白切りが鳴かれたらリーチするつもりだったが天開さんが振り込んでくれましたね☆とのこと。ただ打点的には2000点と安い和了になってしまったので、多井プロとしては4枚しかないの手替わりを見るのも悪くはないが、ドラがすでに1枚内蔵されているので待ち(残り6枚)で立直が実践的かなという解説でした。

 

東二局

続いて東二局は「みんな上手いな」と褒められつつも特に対面の千羽さんが上手くて早いと絶賛。

そしてその千羽さんから立直。天開さんの手牌を見て多井プロ「どんなの残し方してるんだよ(笑)」

 

この局面で天開さんは打でベタオリ。多井プロ「すぐオリるんだ」楠さん「天開さん、オリるの早いですよね」天開さん「手が遅いので」多井プロ「悪くない」

 

1順後のオリ手順。ここから天開さんは筋の打。筋のと2枚切れの選択は、安全度はだが2軒立直のときのために取っておくというのもアリとのこと。

 

そして下家の楠さんから追っかけ立直。楠さんからののシャンポン待ちは立直すべきか?の問いに、多井プロの回答はをすでに切っていてがすでに両方3枚切れであることから(を引いての手替わりの変化がほぼないため)即リーしかない、とのことでした。脳死即リーしちゃいそうなところですが、ここまで考えてからリーチできると上達に繋がりそうですね。

 

多井プロが「ていうか上手くない?うちの松本より上手いかも。チェンジお願いします!」と松本プロいじりをしているうちに、対面の千羽さんが立直ツモ平和赤1で5200点のツモ和了り。リャンメン対シャンポンはリャンメン有利なのもあるが、を天開さんと鴨神さんが止めていたのが上手かった、そこを止められるとシャンポンはキツイとの解説でした。

 

東三局

東三局は鴨神さんの第一打切りから。これについては、Mリーグでもデジタルっ子たち中心に流行っている手順らしい。自分の手が早そうなら鳴かれてもいいのでまっすぐ手を進める、もしくは重ねられる前に切るということでしょうか。これをすかさず下家の楠さんがポンでダブ確定。

 

多井プロが「みんな上手いなー普通のプロの牌譜だぜ」と感心している間に上家の鴨神さんから嵌の立直。鴨神さんからが3枚、が2枚見えているので(他家にが組み込まれていない可能性がそこそこ高くまた不要牌になりやすいため)実践的な立直との高評価。

しかしここからベタオリした天開さんの打を楠さんがチーして嵌のテンパイ。カンチャン待ちでなかなか強気の切りですが、まだ無筋も多く親で11600点以上確定の手なのでここは押しですね。

 

次巡、鴨神さんがすぐを掴んでしまい手痛い11600点の放銃となりました。

久々に見た11600点(切り上げ満貫なし)に驚く多井プロの図。「本格的なゲームだな!」ですってよ!

 

東三局(一本場)

「(楠さんが)37000点持っちゃってるんで松本との本格的なチェンジを」「僕今監督代行やってて…」と再び松本プロをいじっている最中に、

早くも対面の千羽さんから立直。手は安いものの待ちは絶好ののリャンメン。これに中ドラ2のイーシャンテンとなった鴨神さんがを押して立直一発平和3900点の放銃。多井プロも勝負に行ってここでを打っちゃうのは致し方ないとの見解でした。

 

東四局

そしてオーラス。

ここからラス目の鴨神さんは大物手を狙って爪痕を残してやろうという3着狙いの打(染め手やチャンタ、123の三色見る?)でプロっぽいなとの評価。

 

しかしトップ争い・スピード勝負の様相を呈した場で、トップの楠さんがのノベタンテンパイ。2着の千羽さんがの変則3面張でしっかり逆転手を仕上げてきている状況。

 

最後は楠さんが打で5800点の放銃。多井プロからもこれは仕方ないとのコメント。アガリトップの場面で3位とは16900点差の状況なので勝負でOKということでしょう。

 

というわけで千羽さんのトップで対局は終了。皆さん普通に上手いと褒められており、「これはプロのCリーグくらいの牌譜ですか?」「Cリーグくらいのプロの牌譜は半荘で100個くらいダメ出しするが(言い過ぎ笑)、プロの牌譜よりダメ出しが少なかった」とのことでした。皆さんすごい。

最後は「(ダメ出しは)最初のうまぶりくらい」「最初何見せられてるのかと思った」「ティーチャーぶりを試されてるのかと思った」と天開さんいじりでフィニッシュとなりました。

 

生対局

牌譜検討のあとは、多井プロ・天開さん・楠さんの3名と、早いもの勝ちで募られた視聴者1名での生対局がありました。対局の最後にちょっとですが生対局の牌譜検討もありましたのでそちらを紹介します。

東二局

多井プロが難しい選択を迫られたという局。

まずここでは567の三色か立直平和ドラドラ狙いで手を進めているが、ドラ表示牌のが苦しい受け入れという状況。

 

そこから少し進んで、神の引き(自称)により萬子が充実してくる。

 

そしてこの場面。一通まで見えてきました。この場面で多井プロの選択は打切りでリャンメン固定して赤ドラと一通までの高めを狙っていく選択肢よりも、河を見ると全員に筋が危ない状況のため、将来危なくなるであろうを先切りしたという選択でした。5ブロックあるので私もそうするかな~。

 

予測通り、下家の楠さんが待ちの立直。の処理が間に合っていますね。

 

そして回し回してペンで立直。が場に3枚ずつ出ているので悪くないという読みとドラドラだったので勝負したとのこと。結果はこのあと楠さんがでツモ和了りでしたが、色々勉強になる打ち筋でした。

東四局(一本場)

続いて天開さんが押し引きで悩んだという局面。

まずは対面の多井プロが嵌で立直。上家の楠さん国士無双気配を察知しており、切りのときに二向聴、切りのときに一向聴という読みはバッチリ。その上で下ろすために親リーをかけたとのこと。

 

そして天開さんがオリたシーン。その前のはワンチャンス&3枚切れなので押したとして(親リーに押せるかはドラそばなので怖いですが。私ならの方かな…)、次に引いたこのを押せるかどうか。親リーに対してオリるのは鉄則なので悪くはないと言いつつも、多井プロのプロフェッショナルな回答は次の通り。

は押す。今回の立直者の河の場合、立直宣言牌がのときはの筋はまあまあ通る。なぜならとなっている場合は、普通を先に切ってなどの安全度の高い牌を抱えるはず。にもかかわらず、立直までを引っ張ったということは待ちの可能性は低い。
また、安牌を切った後の切り立直でが当たるケースは2パターンあるがいずれも可能性が低い。まずからの打のパターン。これについてはが場に2枚見えているので可能性は低い。(もう一つのパターンは言及されませんでしたが、でしょうか。こちらもが2枚見えで同様に可能性は低いですね)
同じ無筋でも危険度の濃淡があり、今回のは危険度が薄く終盤のテンパイ料も大きいので押し。
なおの跨ぎ筋やモロひっかけのリャンカンからの切りの可能性)は怖いので打たない。

…なるほど納得ですね。ここまで深く考えて打てるようになりたいものです。。

次回配信は?

今回の記事では、第1回『てん×くす』の牌譜検討の中身をまとめてみました。思ったより大変だったので次回もやるかは、需要があればということで。

なお、次回配信のゲストはASAPINこと朝倉康心プロ!天鳳出身のプロが雀魂の番組に来られるとはなかなか感慨深いですね!多井プロからは「麻雀界でも底辺の面白くないやつ」扱いでいじられておりましたが(笑)、実力は折り紙付きですのでガチ解説に期待したいと思います。

次回配信日は3月18日(水)の予定となっておりますのでお見逃しなく!